助産師たまのママと赤ちゃんのためのおはなし★

すべてのママと赤ちゃんのためのブログです☆

おっぱいがでない?!

 

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みなさんこんにちは★助産師のたまです。

今日は産後すぐの、おっぱいのお話をしていきたいと思います。

産後、同室してママたちが思うことNo1!!!質問される回数もNo1!!!の、「産後すぐ、おっぱいが出ない」「出ないのに吸わせて赤ちゃんかわいそう…」というお悩みについて書いていきます!

 

 産後すぐ、おっぱい出ないのって普通?

答えから言いますと、「正常です」!

産後すぐ、ジャバジャバと母乳が出る方はいらっしゃいません。たぶん全人類において、産後すぐから出る人はいないと思います。(体や脳の仕組み的に。)

なので、産後1~2日目で「母乳が出ない」と悩まないでくださいね。

そもそもどうやって母乳が出るようになるのか

では、母乳ってどうやって作られて出るようになるのかという仕組みをお話します。

ここがピンときたら、産後すぐに母乳が出ないと落ち込む方が少し減るのではないかなと思っています。

ホルモンのお話になり少しわかりにくいと思うのでできるだけ簡単にお伝えしていきます。

 

妊娠中、エストロゲンプロゲステロンというホルモンの作用で、乳房や乳腺が発達しますが、母乳の分泌は抑えられています。この2つのホルモンは胎盤から生成されています。

このエストロゲンプロゲステロン、赤ちゃんが生まれて胎盤が剥がれることで生成されなくなります。そうすると、母乳の分泌を抑える作用がなくなります。

妊娠中には出ないおっぱいが産後に出るのはこのためです。

 

さらに産後はプロラクチンというおっぱいを作るホルモンが主体となり、母乳が作られ始めます。さらにオキシトシンというホルモンが、母乳を溜める乳管という入れ物の中に母乳を放出します。

これらのプロラクチンとオキシトシンというホルモンが母乳を作るのに大切な役割を果たしてくれているわけですが、これらのホルモンは赤ちゃんがおっぱいを吸うという乳首への刺激によって分泌がupすることがわかっています。

 

母乳は、吸わないと作られない

ここまでお伝えしてきたように、母乳というのは胎盤が剥がれて、かつ赤ちゃんがおっぱいを吸ってくれる刺激があることによって作られ始めます。

産後すぐのママさんから、「出ていないのに吸わせて意味があるんでしょうか?」とよく聞かれるのですが、吸わせないと出ないよー!!!!!!!と、お伝えしています。

乳首の形が赤ちゃんにとって吸うのが難しい形の方もいらっしゃいます。

そういう方は乳輪や乳首をマッサージする刺激でも、脳は十分刺激として「おっぱい作ってくださーい!」というホルモンを出してくれますので、なかなか吸わせるのが難しかったり、事情があって直接おっぱいができないという方は、しっかりマッサージをしていきましょう。

 

今日もすべてのママと赤ちゃんが穏やかに幸せに過ごせますように。