助産師たまのママと赤ちゃんのためのおはなし★

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帝王切開を控えたあなたへ。~入院編~

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みなさんこんにちは★助産師のたまです。

今回は予定帝王切開で出産される方に、入院当日の流れをお伝えします。

病院によっては違いもあるかとは思いますので、詳しくはお産される予定の施設の方にご質問くださいね♪

 

病院に到着!まずは院内のご案内

※一般的な順番で並べて書いていきますが、病院のルールによっては前後することもあります。

 

まずは入院する病棟を見ていただくことが多いです。

お部屋の設備、共用のお手洗いや洗面、シャワールーム。

自動販売機やウォーターサーバー、震災や火事などの時の非常口について説明しています。

院内のルール(面会時間や差し入れの受け渡し、消灯時間など)についても一緒にお伝えしていきます。

 

体温、血圧測定

体の様子を確認するためにお熱と血圧を計測します。

今は新型コロナウイルスの影響で、検温を先にしてから病棟内に案内されるところも多いかもしれません。

 

NSTモニター装着

NSTというのは、ノン・ストレス・テストの略称です。

赤ちゃんにストレスのない(=陣痛がきていない)状態で、赤ちゃんが元気にしているかを見ます。

赤ちゃんが元気か、お腹が張っていないかをNSTモニターを装着して観察していきます。

赤ちゃんに元気なサインが見られなかったり苦しいサインがあったときや、お腹が頻繁に張っていて陣痛になってしまいそうなときには、帝王切開が早まる方もいます。

 

麻酔科の先生とお話

こちらは病院によってはないところもあります。

帝王切開の麻酔は、腰から下のみの感覚がなくなる麻酔を背中から入れるのが一般的です。

背骨や腰の部分に何か持病があって麻酔が入りにくかったりしないか、今まで麻酔で使用したお薬で気分が悪くなったことがないかなどを確認していきます。

 

手術室の看護師さんとお話

続いて、手術室の看護師さんが『術前訪問』というのをしてくれる病院もあります。

帝王切開が初めての手術で緊張される方も多いですし、慣れない環境にどうしてもドキドキしてしまいますよね。

一般的には帝王切開に入る予定の看護師さんが自己紹介に来てくれることが多いです。

病院によっては、好きな香りのアロマを焚いたり好きな音楽をかけてくれるところもありますので、ご希望を伺っています。

また帝王切開にむけて不安なこと、心配なことを手術室の看護師さんにも伝えておくことができるというメリットもあります。

 

お食事ストップの時間といんすいストップの時間について説明

麻酔の影響で吐き気がする方がおり、吐いてしまったものが気管に入ってむせ返ってしまったり、ひどい場合には『誤嚥性肺炎』という肺炎を引き起こすことがあります。

そのようなことを防ぐために、帝王切開の前には食事やお水を一定時間とらずにお産に臨むことになります。

手術室に入る時間によって、食事やお水ストップになる時間が変わってきますので、お時間をお伝えしています。

さらに、その時間になると「お水はこのあと飲まないでね~」とお伝えに伺うことが多いです。

 

 

一般的な流れはこのような感じです。

先ほどもお伝えしたとおり、施設によって順番が前後したり、上記の内容すべてが行われるわけではございませんので、ご自身がお産される施設に確認してみてくださいね。

次回の帝王切開編では、お産当日の流れについてお伝えしていきます。

 

今日もすべてのママと赤ちゃんが穏やかに幸せに過ごせますように。