助産師たまのママと赤ちゃんのためのおはなし★

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お産が怖いあなたへ~破水編~

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みなさんこんにちは★助産師のたまです。

今日は、破水についてお話していきます。

 

破水とは?

赤ちゃんはママの子宮の中で、薄い膜に包まれています。

赤ちゃんを包んでいる膜が破れて羊水が漏れ出ることを破水と言います。

 

この膜の中は無菌状態(=菌がいない状態)になっています。

破水をすると赤ちゃんを包む膜が破れ、常在菌がいる膣と交通することにより、子宮の中や赤ちゃんにも感染がつくことがあります。

こういった感染を防ぐために、抗菌薬を使ってばい菌がつかないようにしましょうというルールが定められており、病院によって点滴をしたり飲み薬を飲んでもらったりしています。

 

破水っていつするの?

破水は、適時破水と非適時破水に分けられます。

適時破水というのは、子宮口が全開(=10cm)まで開くころに破水することを言います。

非適時破水というのは

・陣痛が来る前に破水する前期破水

・陣痛が来てから子宮口が8~9cm開くまでの間に破水する早期破水

・子宮口が全開して赤ちゃんの頭が骨盤の中に深く侵入してもまだ破水していない遅滞破水

に分けられます。

陣痛が来る前に破水するときもあれば、陣痛がきてお産が進んでいる途中に破水することもあるんですね。

 

破水したらどんな感じ?

破水の種類は二種類あって、子宮口の近くで破水することと、子宮口より高い位置で破水する高位破水があります。

子宮口の近くで破水すると、膣にそのままつながっている場所なので羊水がジャバジャバと出ることが多いです。(もともと羊水の量が少ない方はあまり出ないこともあります。)

それに対して子宮口より高い位置で破水する高位破水では、ちょろちょろと流れる程度であり、「あれ、尿漏れかな?」と判断に迷うことがあります。

 

羊水って何色?

羊水は、黄色がかった透明な色をしているのが正常です。

妊娠の後期になると赤ちゃんの皮膚や体についた胎脂(赤ちゃんの皮膚をまもる脂のことです)が剥がれおちて、乳白色に見えるようになります。

子宮口が開いてくるときに、赤ちゃんを包んでいる膜と子宮口の間にズレが生じるときに出血することがあり(一般的にこれはおしるしと言われる出血です)、この出血が混じってピンク色に見える時もあります。

赤ちゃんが産まれてから胎盤が剥がれてくるのが正常ですが、まれに赤ちゃんが産まれる前に先に胎盤が剥がれてしまうときがあり、その際には血性羊水といって血の混じった羊水が出てきますので注意が必要です。

赤ちゃんがお腹の中で十分な酸素を取り込めず苦しくなってしまうと、お腹の中で便を出すのですが、この便が混じると羊水は緑色になります。

緑色の羊水がナプキンについていた場合には赤ちゃんが苦しい時がありますので、すぐに教えてもらっています。

 

 

今日もすべてのママと赤ちゃんが穏やかに幸せに過ごせますように。