助産師たまのママと赤ちゃんのためのおはなし★

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新生児、意外と寝ない?!

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みなさんこんにちは★助産師のたまです。

今日は赤ちゃんのお話をしますね。

「新生児、寝るって聞いてたのにぜんっぜん寝ないんです・・・」と困っている産後のお母さんを結構お見かけします。

お産で体もぼろぼろ、おっぱい飲んだら寝るって聞いてたのに寝ない赤ちゃん、なんか思ってたのと違う....とならないために、産まれてすぐの時期の赤ちゃんのねんねについてまとめていきたいと思います。

生まれたての赤ちゃん、どんな睡眠サイクルなの?

まずは生まれたての赤ちゃんの睡眠サイクルについて見ていきましょう。

産まれてすぐ~生後24時間くらいまでは眠っている赤ちゃんが多いです。

「おなかすかないの?」と心配になるほど、起こしても起きない子もいます。

この時期におっぱいやミルクを飲まなくても大丈夫なのかという疑問ですが、赤ちゃんはママのお腹に入っている間に、ある程度のエネルギーや水分を蓄えて産まれてくるんです。

「3日分のお弁当と水筒を持って産まれてくる」って聞いたことありませんか?

お母さんのおっぱいが作られ、量が出始める3日目くらいまではもらえるエネルギーや水分が少なくても耐えられるように備えて産まれてきているんです。賢いですね。

そんな良く眠っている赤ちゃんですが、生後24時間くらいから生まれたことに気が付いて(かわいい)、お腹がすいてきます。だんだんと泣き声も大きくなってきます。

 

赤ちゃんは胃の大きさがとても小さく、産まれたときの胃の容量はビー玉1個分の大きさ(!!)、生後1日目でさくらんぼくらい(5cc~7ccくらい=小さじ1杯くらい)、生後2~3日目でくるみぐらい(22~27ccくらい=大さじ2杯くらいです)と、一回に胃に入れられる量がとーっても少ないです。

産後、「3時間おきに授乳してね~」と言われることが多いと思うのですが、胃が小さく一度にたくさん摂取できないので、回数で稼ぎましょうねということなんですね。

つまり3時間おきくらいに空腹がやってきて、3~4時間ごとに泣くわけです。

ただしママの流れとしては、赤ちゃん起きる→おむつ替える→おっぱいあげる準備→左右10分ずつあげる→(ミルク作る)→(ミルクあげる)→げっぷさせる→吐く→着替える→おむつ替える→寝かしつける→やっと寝る・・・・までが1時間くらいかかる。

そこから哺乳瓶洗って消毒につけたり自分のお手洗いや水分補給なんかしているとあっという間に次の授乳時間がやってくるんですよね。

(これが「新生児寝ない…」の正体だと私は思っています。)

 

なぜ夜中に泣くのか?

産まれてすぐの赤ちゃんって夜中に泣きませんか?

夜ほどママも眠くて辛いのに、なぜか毎晩夜中に泣く赤ちゃん。

なぜ・・・・と思う方も多いと思います。これにはきちんと理由があります。

プロラクチンというおっぱいを作ってくれるホルモンがあるのですが、これ、夜になるとたくさん分泌されるんですね。

赤ちゃんってなんでも知ってるので、本能で「今吸ったらおっぱいが作られるホルモンが出るぞ!」とわかっているのではないかと言われています。頭いいんですよね~。

とはいえずっと寝不足になるとママも辛いので、わりと寝てくれる昼間にしっかり横になって休みましょう。

 

そんなことでも泣くの?!

赤ちゃんの泣きにはいろいろと理由があります。

・おなかがすいたよ

・眠いよ(眠いなら寝たらいいよ!!!っていうツッコミ、ママあるある)

・おむつ汚れたよ

・服にシワができていて気持ち悪いよ

・お部屋が暑いor寒いよ

・抱っこしておくれ~

・特に理由はないけどなんか泣きたい!なんか不安だからママと触れ合っていたい!

 

など。

おむつ綺麗、お腹も満たされている、お洋服もピッとのばしてお部屋の温度もちょうどいい。赤ちゃんもお熱はないし、かといって体温が低くもない。

というときは、抱っこしてとんとんしてあげるとあら不思議、おとなしくなります。

抱っこしてほしいだけかーい!となりますが、かわいいものです。

おうちに帰って上のお子さんがいたり、家事をしたいときにはちょっとつらい時もあるかと思いますが、この時期って本当に一瞬で過ぎ去ってしまってあとからなかなか思い出せないんですよね。

今しかできない横抱っこやスキンシップ、たくさん楽しんでほしいなと思います。

 

今日もすべてのママと赤ちゃんが穏やかに幸せに過ごせますように。